「呼吸器をつけているだけで、なぜ私のお母さんだけが毎日授業参観なの⁈」

「呼吸器をつけているだけで、なぜ私のお母さんだけが毎日授業参観なの⁈」

12118896_554642901354412_8344897309505494309_n[1]    エレベーターの後付け設置に踏み出した金沢市教委も、呼吸器をつけて地域の学校に通う子どもに親を付き添わせている。6月11日から市教委に親の付き添い外しを求め、今夕で三度交渉を重ねてきた。
 この間、市教委は、小学生の当事者の合宿に夜間も訪問看護師を支援員として派遣し、サポート体制をとった。しかし、夜間の親の付き添いにはこだわった。

 文科省は、日常の学校生活で呼吸器をつけていても、看護師資格者を配置し、親の付き添いを求めていないケースを50人は把握している。いわゆるスクールナース制度だ。最先進地のひとつ豊中市教委は、豊中公立病院の看護師を市教委配属のスクールナースとして雇用(出向)し、必要な学校に配置している。これに比して、金沢市教委は、実際は生活行為である呼吸器見守りを医療行為と位置づけ、頑なに責任問題とリスクを言い募って看護師資格者のサポート体制を拒み続けている。
 今日は、交渉のはじめに、当事者の生徒が市教委に直接意見表明した。それが冒頭の言葉だ。親の付き添いが、当たり前の学校生活をいかに壊す理不尽なことか… 改めて考えさせられる。

 実態調査、文科省見解の聴取、主治医との意思疎通、担い手の発掘など、保護者と共に金沢つながりの会も様々な努力を注いでいる。
 分離別学の強制から、希望尊重の共生共学へと、障害者基本法はインクルーシブに変わり始めている。しかし、実態はまだまだだ。子ども当事者、保護者の側に立ちきり、分け隔てない共生社会をすすめるために、私も一緒に諦めずに動き続ける。

ーfacebookに寄せられたコメントー

宮地 和夫 継続したとりくみに心から敬意を表します。
インクルーシブな学校、社会を創造していくために共に頑張りましょう!
保護者同行の市教委要請は教育権の否定です。(豊中市議会議員)

森 かずとし はい、その古色蒼然たる教育思想を乗り越えることを市教委に求めています。またご教示頂くことがあろうかと思います。よろしくお願いいたします。

高 和世 今日は どうしても仕事が休めず残念でした。メールで結果を聞きました。こうも頑なな態度に出てくるとは…合宿でのトラブルが大きく影響しているのか… 今度の土曜日の世話人会で詳しく教えてもらいます。          (つながりの会役員)