くるま座連続講座「澤信俊の実践地域経済論~くるま座談議~」のご案内

市民の政策研究会「くるま座」から連続講座のご案内

「澤信俊の実践地域経済論~くるま座談議~」

「行動する経済学者」と私も敬愛する澤信俊さんを講師に招き、久しぶりにくるま座連続講座を開設できることになりました。

 新型コロナウイルス感染症の世界的な流行は、新自由主義グローバル格差社会の悲惨な現実をさらけ出しました。同時に、新型コロナは、「動かざる現実」とあきらめかけていた現代社会をあっさりと崩し、新たに向かうべき社会の価値観を私たちに逆照射しているようにも思えます。座員、座友の皆様もそうお感じのことと思います。

 澤信俊さんは、経済とは本来の「経世済民」思想の実践でなければならないとの信念から、マネー資本主義に対置するオルタナティヴ(もうひとつのありかた)を珠洲の地に創造しました。この「奥能登すず体験宿泊施設 木ノ浦ビレッジ」を管理運営する株式会社日置之国の設立からの歩みを通じ、澤信俊さんが追い求めてきた「経世済民」の実践と肌のぬくもりを感じさせる地域自治の再創造に深く学びたいと思います。多くの座員、座友、一般市民の方々のご参加をお待ちします。
                  2020年8月17日

  市民の政策研究会「くるま座」共同代表 森 一敏

 

第1回8月29日(土)14:00から16:00 会場:くるま座  
 原則この最終土曜日の同時間帯で月例開催し、12月をもって5回を完結します。

【プロフィール】

澤 信俊(さわ のぶとし)さん
  株式会社 日置之国 前CEO、NPO法人 奥能登日置らい 前理事
  金沢星稜大学 名誉教授
  特定非営利活動法人さわやかU.代表、石川県憲法を守る会代表委員

  研究領域:経済史、経済政策、経済政策、経営史、環境経済学、地域経済学、都市経済学、文化経済学

  所属学会:文化経済学会(日本)、日本NPO学会、北東アジア・アカデミックフォーラム

 1970年から41年間、金沢星稜大学での教育研究生活に区切りをつけ、在職中に取組んでいた地域課題の臨床のため、2011年珠洲市折戸町木ノ浦に移住した。
 先ずは日置地区住民を核にしたNPO法人奥能登日置らいを立ち上げ、地域資源の発掘と活用に取組み、2014年2月に日置地区住民54名で株式会社日置之国を創立し、珠洲市指定管理者として「奥能登すず体験宿泊施設 木ノ浦ビレッジ」を管理運営する。住民の認知を得て基礎が固まり、社会的企業として、出資者である地域住民に配当を配分できるまでに成長させた。
 現在は、事業をザ・アグラリアンテーブル合同会社に承継し、珠洲の次世代の担い手たちにバトンを引き継いだ。    1946年金沢生まれ。中央大学大学院経済学研究科修了。