この警鐘に私も同感

この警鐘に私も同感

 安倍政権下の道徳の教科化、歴史修正主義の教科書採択、そして家庭教育支援法。これらは皆つながり一つの方向に向かっている。
 了解を得て以下転載させて頂く。

無分別の会
越田禅定(文人)  HN: 剱  智 ともうします

****************************************************************************************************

     眼を見開いて陰に隠れた部分に注意せよ!

文部科学省の「天下り」問題・・・・額面通りに受け止めて良いのか。
こういう時には必ず裏がある。それは歴史が示している。

折しも社会は安倍一色の翼賛体制。
先日も自民が怪しげな「家庭教育支援法」なる議員立法を用意していることが取り上げられていた。
安倍は完全なる戦前の体制に戻そうとしている。
邪魔になるものはことごとく排除するのは自明のことであろう。

すべてその線上にあるとみて捉えなくてはならない。
仮に、当該案件が事実であるとして、同じ事をしていても安倍寄りの人間はお構いなしにしてはいないか。
眼を見開いて陰に隠れた部分に注意しなければならない。

翼賛体制のための粛正は今後も顕著になってくるだろう。
記者諸君も政治家の面々も眼を見開いて陰に隠れた部分に注意しないと気付いたときは社会は後戻りが効かなくなっているだろう。

(日刊ゲンダイより)

まるで戦時体制 自民が提出「家庭教育支援法」本当の狙い
日刊ゲンダイ 2017年1月18日  http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/197667

支援法案が描く社会は戦時体制そのもの

 戦争準備は共謀罪だけじゃない――。

 今月20日に召集される通常国会で、自民党が議員立法で提出する予定の「家庭教育支援法案」。
核家族化など家族をめぐる環境変化での公的支援のためというが、とんでもない。
狙いは国民を“イエスマン”に仕立て上げ、戦争でも何でもできるような体制づくりだ。
 安倍政権は天皇退位や共謀罪を尻目にコッソリ通そうとしている。

〈保護者が子に社会との関わりを自覚させ、人格形成の基礎を培い、国家と社会の形成者として必要な資質を備えさせる環境を整備する〉

 自民党の支援法案が描く社会は戦時体制そのものだ。
戦時中の1942年、国民を戦争に総動員するため、「戦時家庭教育指導要綱」が発令された。
「家生活は常に国家活動の源泉」として、子どもの“健全育成”を親に要求。
“相互扶助”という名目で「隣組制度」がつくられ、地域住民は各家庭で国家が求める“教育”が徹底されているかを見張り合ったのだ。

■国家に従順な子を育てよ

 今回提出される法案も当時とソックリ。
地域住民について、〈国と地方公共団体が実施する家庭教育支援に関する施策に協力するよう努める〉とあり、
さらにそれは「責務」というのだ。政治評論家の山口朝雄氏が言う。

 「家庭教育支援というなら、奨学金や育児のインフラ整備など教育しやすい環境を整えるのが政府の仕事です。
そういう必要な支援はせず、親に委ねられるべき教育の中身に政府が介入し、国家にとって都合の良い人材育成を親に押し付けている。
 つまり、支援法は国家が家庭内教育をコントロールして、国家に都合が悪い人材をできるだけつくり出さないためのものなのです。
 家庭教育支援法案と共謀罪は従順な国民づくりのための両輪といえるでしょう。
仮に両法案が成立すれば、戦時体制で政府が持っていた治安維持のための法的ツールをすべて安倍政権に与えてしまうことになります」

 これが安倍政権が考える「1億総活躍社会」の正体だ。何としても阻止する必要がある。

(日刊ゲンダイ引用終わり)