アジアの平和連帯の構築を目指し訪韓（2016.11.6～11.9）禮山編

１１月５日土曜日から９日水曜日まで、朴賢澤月進会日本支部長と共に、アジアの平和連帯の構築を目指し、自治体間、市民間の連携行動の道筋を探るために訪韓した。月進会、禮山郡、姉妹都市全州市のそれぞれ首長、議会議長等々の人々と建設的な意見を交わしてきた。

　５日はソウルのホテルに宿泊し、６日には、李佑宰月進会会長に伴われてKTX（韓国新幹線）で天安市に移動し、そこから禮山郡に入った。今回の行程は、術後の李佑宰月進会長による多方面の働きかけの賜物であるが、FBがきっかけに、友人である元禮山郡議員趙キッドクさんと10年振りに再会し、８日まで付きっきりで自家用車で私たちを送迎してくれた。趙キッドク元禮山郡議会議員は、韓国新幹線牙山駅で満面の笑みで待っていてくれた。同い年の議員として当時から互いにシンパシーがあった。今は実業家に専念する彼だが、月進会活動にも関わり、親友関係が再スタートしそうだ。本当に有難い。

心温かき人々と過去を大切に行く先を

　東北アジアの平和連帯。そのために、逆戻りに逆戻りを重ねる日本社会の歯車をどうにか前に回転させ直さねば。この事業に市民や自治体が国境を越えて力を合わせたい。
　今回の訪韓では、姉妹都市関係を平和連帯の推進舞台にできないか、月進会の人脈からまずは禮山郡、全州市を金沢の運動につなぐ新たなスタートを具体的に探る。

　６日は、月進会事務所で、尹奉吉義士暗葬之跡史跡保存の今日的な在り方を議論した。史跡建立に込めた当時の日本人市民の歴史責任の意識についても理解してもらった。

　同席した尹柱卿韓国独立紀念館長からは、歴史認識の共有化の一里塚に、韓国独立運動家を助けた日本人の存在について国際シンポジウム開催を検討していると報告された。賛同し、様々な意味で金沢も協力したいと応じた。

忠清南道で新たな絆を結ぶ

　訪韓三日目は、午前中まず、2013年禮山郡地域に移転した現代的な忠清南道新庁舎を視察した。周辺のホンソン地区は、高層マンションや新市街地の建設が進んでいた。これから禮山側の投資が本格化するという。

経済局には、姉妹提携する熊本県の駐在所があり、いきなり訪問した。駐在員の宇都宮さんには、大地震のお見舞いを申し上げた。

   その足で議会棟に出向き、道議会前議長金基栄さんの執務室を訪ねた。突然の訪問にも拘らず、和かに我々を迎え入れてくれた。
    禮山郡での祝祭で印象に残っていると握手を求められた。
　今年4月、忠清南道で、繋がりある韓日の自治体が集い、文化と観光をテーマにシンポジウムを開いた。秋田県、奈良県、新潟市が参加した。こうした連携交流に協力を惜しまないと語られた。是非金沢を訪問したいとも。
    金議員の計らいで、尹スクウ現議長も訪ね、金沢での活動に謝意を頂いた。

　この後禮山郡に戻り、権国相議長を表敬した後、黄善奉郡守を表敬した。

　黄郡守は、5月に初めての海外視察に金沢を選んで暗葬之跡に立たれた。その深い印象から、生地禮山郡として、史跡保存管理を何がしか支援したいと予算措置を講じることを決断された。12月郡議会に図り、議決を目指すと伺った。
　私と朴賢澤月進会日本支部長は、金沢で関わってきた市民の思いを伝え、史跡再整備は、建立の歴史を尊重して行なうことを快諾して頂いた。
　禮山郡庁舎は老朽化し、議会と併せて新庁舎建設に入るそうだ。その設計の参考に金沢市庁舎の視察に職員を派遣したと聞いた…。ちょっと複雑な気持ち。笑現庁舎の記念に、スナップに収まった。