五期目2年次を迎えて 

心癒やすアナログの音 心揺さぶる 
 5期目2年次を迎えて

 安倍政権の支持率が27%、不支持が67%との毎日新聞調査が、新型コロナが政治変動の起爆剤になるという皮肉を予感させる。2012年末の解散総選挙。安倍政権復活。あれから、政治、経済、社会全てが劣化の道を転げ落ちてきた。地方自治、金沢市政もまた例外ではなかった。

 私の政治生活も、符合するように山あり谷ありの激動となった。そこから学んだ教訓を、自治の回復、地方からの反転、市民のための市民による市政をカタチにするために総動員したい。5期目の議席も一年が過ぎた。心癒やすアナログの音が、ふつふつと私の心を揺さぶる。

 

■これから問われるのは、新型コロナ第二波を防ぎながら社会機能と地域経済を再興する取り組み。例えば路上生活者、ラブホなど光の当たらない弱い立場の人、業界が置き去りにならないように差別なき平等な支援施策を実現したい。6月補正は、市民の声にどこまで寄り添えるかが試される。
■学校再開は、待ち望んだことだが、この際、「数字成果」主義を追いかける教育とは決別し、人間の豊かさを育む教育へと大胆な転換を図るべきだ。週明けに、市教委と意見を交わす。
■社会的共通資本であり、世界的に希少価値をもつ金沢市都市ガス事業と水力発電事業は、市民のものとして守り抜く。そのための市民の鎖をつなぎたい。建設企業常任委員会、ガス発電民営化に関する特別委員会が動き出す。
■市税のために特定事業者を苦しめる宿泊税は、金沢の観光復興の足かせになる。停止から廃止含む見直しが不可避だ。より広い陣形で見直しを迫る。
■福祉の現場が派遣労働など不安定従事者により支えられている実態を知る。新型コロナがそこを直撃する。福祉の心を経営に生かす事業者を支えられる制度を求める。
■金沢市の会計年度任用職員に課された五年、十年の雇い止め。労働の尊厳に敬意を払い、率先垂範無期転換ルールを導入させたい。
■長年福祉医療助成から外されてきた精神障がいが、重度・1級から適用がようやく始まる。この自治体単独事業を県市連携でさらに中度・2級へと拡大させる運動を当事者・関係者と共に始める。

 18日から徳龍寺で始まった18時の鐘つきを続けている。土曜日の18時には、常徳寺の鐘をつかせてもらっている。一日一度、一瞬の立ち止まりに心の腰を据えなおす機会をいただいている。

 金沢市議会も市民に呆れられるような状況にある。私自身原点を見つめ、揺るぎなく二年次を進みたい。