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森一敏
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 2011年3月定例当初議会 代表質問・答弁の要旨

3月8日質問全文はここをクリック

 
 二期8年間、通算30回を積み上げた本会議質問を代表質問で終えました。
 開会前夜も地元でミニ集会に30人以上の住民の方々にお集まり頂いた。こうした選挙準備の活動と平行して、ようやくこぎ着けた発言の骨子は右の通りです。
 答弁の中で、金沢市内での自殺者数を人口動態調査から見ると、自殺者数は減少傾向から増加に転じ、2009年は、前年比15人増の97人になっている。2010年の速報値で石川県で増加していることを見ると、さらに昨年一年間では増加していることを心配します。パーソナルサポート事業が国で進められていますが、ワンストップサービスに精神的サポートを組み込んで、一人一人の状態を支えていく取り組みが急務です。ネットワーク会議について自殺予防機能強化が果たされるのか、注視したいと思います。
 また、学校選択制度の見直しについては、旧態然たる教育長答弁です。選択のニーズに応え、特色ある学校が地域との連携で達成されていると言いますが、評価が表面的に過ぎます。子どもの育ちは、いかに地域生活者として人間的なつながりの中で育つことができるのかで規定されるのです。深いものがある。青年の孤独化、無縁者会化、そのアンティテーゼが絆教育ではないのか。教委に主体性がないなら、地域住民の運動で再考を促していくより他ありません。

 山野市長の公約ブレが表面化しています。民間人副市長登用は後退しました。フルマラソン実施日はこだわらないといいます。ガースナーの言葉とは裏腹ではないでしょうか。「新自由主義的な企業経営のカリスマである元IBM会長のルイス・ガースナーの言葉を二度も引用されたことは、市長のアイデンティティを象徴して興味深いものでしたが、これが政治家や社会運動家のものではなかったことに、違和感を覚えたのは、私一人だったでしょうか。」私は、冒頭このように発言しました。 

 議員は、様々な思いでこの3月当初議会の閉会を迎えました。被災地の惨状に心を痛め、原発震災の正に綱渡りの水際作戦に、被爆覚悟で当たる現場関係者に思いをはせる。議会や議員が為すべき事は何か、重い問いです。
 金沢市議会のそうした思いは、全会一致で採択した東北地方太平洋沖地震の緊急災害対策を求める意見書に込めました。

 ところで、2011年度予算案は、山野市政初の年間予算案でした。学校図書館司書の導入、学卒未就職者雇用促進奨励金制度の新設、特別支援教育指導補助員の増員など、我々から見て評価できる事業が組まれています。無線LAN構築事業やシティフルマラソンの調査事業などは、特に反対するものでもなく、予算案には賛成しました。山野色はこのような感じで行くのか、見守っています。新聞は「議会は様子見」と書きました。
 
 この議会、40年間活躍してこられた我が会派社民代表の平田誠一議員が最後の議会を終えました。名物となってきた連合審査会での一問一答の妙も聴くことが出来なくなります。JT旧たばこ工場跡地を買収したい本市が、マナー条例制定を目指しては、交渉はうまくいくのかと、独特の皮肉を込めて市長に迫りました。これを会派を超えて議員達が楽しみにしてきました。窮地を救われたことのあるある市職員が、寂しくなると礼を言いにやってきました。弱い立場の者をとことん助ける議員であることは、私も目の当たりにしてきました。  近頃は、何もかも私の意見に任せて「お前の言うとおりにやれ」ばかりでした。いつまでも頼っていてはいけない。議員の任期は5月1日まで。私も任期が終わります。生き残って議場に戻ってこなければなりません。自治体選挙まで一ヶ月。身が引き締まります。

 ところで、意見書では、会派から提出した「障害者基本法改正におけるインクーシブ教育に関する意見書」、「森林・林業活性化を求める意見書」を採択することが出来きました。インクーシブ教育に関する意見書では、全会一致を目指して自民党系二会派と文言調整を試みましたが、最終段階で自民系にある「アレルギー」(だそうだ)によって決裂となりました。公明党、共同提出会派民主クラブ、金沢民主、日本共産党が賛成し、多数を確保できての採択です。国連の障害者の権利条約の日本批准は後発組です。情けない。特に教育では分離教育が未だに続いています。文科省にある古い価値観が自民系の根本にあることが端なくも露呈しました。時代は変わります。確実に。
              (2011.3.19 記)



3月定例当初議会は、30回目の本会議質問で、代表質問に立ちました。
 通算3回目の本会議質問
(代表質問)の項目


Ⅰ 2011年度予算案並びに関連事業の推進に関して
1.歳入予算と地方財政計画について
・歳入予算編成に当たって、国の地方財政対策をどのように評価されているのか。
・地方の自由財源拡大の道筋をどのようにお考えか。
・本市としての財源確保については、どのような基本方針を持って臨まれたのか。
さらには、事業の精査はどのような観点で行われたのか。

2.歳出についていくつか
(1)雇用対策費
・学卒未就職者正規雇用促進奨励金事業の概要と事業効果をどのように見込んでいるのか。
・ジョブコーチ制度のこの間の評価と課題に関してどのように考えているか。
・特例子会社誘致検討会開催費、障害者雇用促進懇話会開催費が計上されているが、地元からそうした障害者雇用に積極的な事業者が新たに生まれてくる土壌づくりが求められる。中長期的な観点から、これらの事業展開にいかなるビジョンを持つのか。

(2)自殺予防対策費
・本市での自殺者の推移を尋ねる。
・自殺予防対策費関連事業によって、本市の自殺予防の機能がどう強化されるのか。

(3)商業指導育成費
・「買い物弱者利便性向上モデル事業」社会実験を公募するに当たり、基本的な考え方を聞く。
(4)社会福祉施策
・ディサービスセンターをはじめ、地域福祉を担う地区社会福祉協議会や善隣館地域福祉の活性化を下支えする施策をどう講じて行くのか。

Ⅱ 化学物質による健康被害防止について
1.化学物質過敏症への対応について
・本市化学物質過敏症対策研究会で得られた知見を踏まえ、検討すべき施策上の課題は何か。また施策実施の進捗を聞く。
2.都市樹木害虫防除における薬剤散布について
・この間の薬剤散布量の推移について、どう評価しているのか。
・学校敷地内で薬剤散布に対する所見を伺う。加えて、散布量の削減と効果的な防除のために、今後の課題は。
・健康被害防止と生態系保全に対する社会的なコンセンサスを形成するために、学校の環境教育とも結んだ地域啓発運動が必要だが、所見聞く。


Ⅲ 入札制度における総合評価方式の見直しについて
・建設事業者の総合評価方式に対する率直な意見をどう受けとめているのか。
・総合評価方式の高い落札率から、「官製談合」とまで揶揄する声があるのは、制度の根本に対する問題提起だ。どうか。
・結果開示や事業者の率直な声が反映される仕組みを検討する必要がある。建設工事総合評価委員会を通じ、総合評価方式についてどのような改善を行おうとするのか。


Ⅳ 中学校学校選択制度について
・導入の趣旨に沿ったものであるのか、教育長の率直な評価を聞きたい。
・前橋市に学び、金沢の中学校選択制度を検証し見直すための検討組織を設置することを求める。


Ⅴ 市民のつぶやきから
1.1月末大雪時の除排雪に関して
・本市の道路除雪において、福祉施設へのアクセスや学校周辺の児童生徒の安全確保といった観点から除雪を検討できないか所見を伺う。
・排雪場の夜間受け入れの体制や情報の周知に課題はなかったか。
・将来的に除雪対応能力を確保できるのか。重機の確保や地域力活用の方途としての民間消雪装置設置補助事業の拡充など、今後を見据えた除排雪体制のあり方を検討する時期ではないか。

金沢市議会HPで、詳細と本会議映像が見られます。

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