事前予約制でワンストップおくやみ手続き始まる
迷走台風にかき回されて8月が終わります。被災者の方々にはお見舞い申し上げます。
さて、金沢市で来週9月2日より、お悔やみ手続きのワンストップサービスが始まります。
詳しくは、記事をお読みくださると有り難いですが、忘れ難いエピソードがありました。(記事画像をクリックすると大きくなります)
私がこのワンストップサービスの実施を求めたのは、昨年の6月定例月議会です。
改選前、市長選出馬による議員失職中の私を、ある方が訪ねてこられました。不在の私に所管を置いていかれました。
その文面は、「自分は大病を患って、先が見えている。自分が亡くなった後の煩雑な手続きを事情のある子どもにさせるのは忍びない。何とか役所の中だけでも、一度で手続きが済むような制度を入れてもらえないか?」というものでした。
調べると、全国的に少子高齢化でお悔やみ手続きの簡素化、迅速化が遺族の願いであること、先行自治体の取り組みがあること、国もガイドラインを示し、対応を促している課題でした。
こうして、私の質問となったのでした。答弁は、先行自治体を調査し検討するというものでした。この後、公明党の源野議員も二の矢を放ち、事前の予約制でワンストップ窓口を開設するという事業が始められることになりました。
実施のめどが立ったので、ご報告にと、私に要望された方のお宅を訪ねましたら、既にお亡くなりになっていました… 。昨年の市議選の頃のようでした。
ご遺族はそんなことをお願いしていたんですかと、頭を下げられました。
ご要望には間に合わなかったんです。でも、これから不幸に見舞われた遺族に福音をもたらす制度となって、遺志が市政に遺り続けていきます。合掌
市当局には感謝と円滑な運用をお願いします。