しばらくぶりに満蒙開拓団の証言に触れて

満蒙開拓団平和記念館参観

1128-1 11月28日土曜日、フェアトレードショップアジール恒例の大人の遠足。二回目から皆参加の今年は、長野県下伊那郡阿智村に開設された満蒙開拓団平和記念館を訪れ、宮内三千雄さんの証言を拝聴した。

 「五族共和」、「王道楽土」のスローガンの元、中国東北部の土地を収奪し、農民を小作民にして植民地化を進めた。その国策は、最終的には団員を棄民にして幾多の悲劇をもたらした。
 国のプロパガンダ、国民は統治の駒にしかすぎない…。そうした国家権力の無責任は、今も何ら変わらない。
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 1128-4  記念館の売店に、亡くなった北崎可代さんの証言集が置かれていた。中国残留婦人として、金沢で平和運動と帰国した残留孤児たちの支援活動に生涯を捧げた人だ。「開拓団は侵略の片棒担ぎだった」と、厳しく体験を総括する人でもあった。
 生前、本当に親しくおつきあい頂き、多くのことを教えて頂いた。