公営企業会計決算審査特別委員会

企業会計審査には公益性を

1-2 昨日20日までのフォーラムでも、議会の監視・監察機能の重要性が様々に議論されたが、金沢の現場がこの決算審査である。そう思うと、責任が重い。

 今日は、病院会計決算、中央卸売り市場会計決算、公設花き卸売り市場会計決算の質疑を行った。説明と私の質疑から報告する。
 病院会計は、かつては単年度赤字が累積した時期があるが、2014年公営企業法全部適用による財務基準に退職引当金を含めることから赤字になったが、近年それ以外は単年度黒字を計上している。院内経費の無駄削減、ジェネリック薬品の積極導入と、地域連携による患者確保が功を奏している。その核は、地域連携室を活用した、地域開業医と介護施設との情報共有にある。
 地域包括ケアシステムが本格化する上で、市立病院の在宅医療後方支援病院としての公益的な役割は高まる。医療スタッフの意識も高いと評価された。

2 中央卸売り市場も公設花き卸売り市場も、流通核心やライフスタイルの変化に直面して経営に腐心してきた。両市場とも、取扱量が減少した分を価格上昇の収益が上回り、黒字決算になった。
 中央卸売り市場は、安価直接仕入れを戦略にしてきた大型スーパーの展開や、全国的な産直拡大など、卸売り市場抜き流通を配送センターの設置運用によってカバーしてきた。大型スーパーにとっても効率的な市場の配送センターとは、品揃え、品質の均質性など市場の優位性が活かされたものだ。大型スーパーも配送センターに登録しており、その有効性が認められてきたという。

3 公設花き卸売り市場はも需要創出に腐心を重ねてきた。民間花市場との統合問題は古いが、両市場の連携はどうなっているか問うた。
 これに対し、三年前から、フラワーバレンタイン事業、国の花きイノベーション事業に花き振興協議会を作って共同事業を展開している。それらに当たり、共同仕入れのために、岐阜県で見本市を開催している。この九月には、両市場の意見交換会を開いて、花き需要創出に共同して対応策を見出そうとしている。

 次回審査は、25日企業局所管分だ。