９月７日、金沢水曜会例会。その卓話で、石川県農業試験場島田所長から、ルビーロマンと再来年出荷予定のなし新品種「加賀しずく」の開発秘話を聴いた。16年越しの品種改良の結晶をご相伴に預かりながら。ルビーロマンは、ぶどう生産農家を変えた。
名は体を表す
例会閉会挨拶で、また、命名者金田小夜子さんを話題にさせて頂いた。開発までの十数年に及ぶ地道な品種改良、赤色発光に適さない気候地での工夫、厳格なルビーロマン規格による品質管理…
今脚光を浴びているのは、先輩の知恵と情熱のおかげと所長は語った。それ故に、「ルビーロマン」とは、これ以上ない素晴らしい命名だと改めて感じるのだ。
梨の「加賀しずく」は、新水と豊水に替わる梨ブランドを狙っている。商品出荷は再来年という。新たな石川ブランドとしての戦略を練っていくということか。
今夜は、まだ、買いたくても買えない「加賀しずく」まで、食するチャンスに恵まれた。洋梨を思わせるしっとり感と爽やかな甘み。ルビーロマンのような高嶺の花にはなるまいが。期待が高まる。