学生を蔑ろにする国に未来はない

学生を蔑ろにする国に未来はない

 師走も大詰めの30日。金沢大学泉学寮・白梅寮の存続を求める街頭署名に超党派の地方議員も助太刀し、午前中で150人の協力がありました。

 寮生たちは、学びの主体である学生と、胸を開いて話し合い、一致点を見出そうとしない金沢大学当局に憤っています。

 国立大学法人化以降、国費の削減、独立採算の名で、真理探究という大学の本分が、コストカット、営利主義に蝕まれてきました。大学の世界的地位低下も顕在化しました。

 上からの権力に抗い、学生の自治を発揮しようと立ち上がる寮生の姿は、社会が忘れかけていた「当事者性」のなんたるかを思い起こさせました。

 学生を蔑ろにする国に未来はありません。彼らは、自らの学びの存続をかけています。

 年が明ければ、要請書とともに署名簿の提出をスケジュール化します。社会の声として、大学当局には再考を促します。