歴史を胸に刻み心優しき隣人たちとの交流再開を待ち望む

歴史を胸に刻み心優しき隣人たちとの交流再開を待ち望む

 二年続けてこの日に金沢にいる。新型コロナが訪韓と熱い交流を妨げている。

 今日は韓国独立運動家尹奉吉が4.29上海爆弾事件として歴史に刻まれる植民地支配抵抗のたたかいを敢行した義挙の日。あれから89年がめぐった。

 生地韓国忠清南道禮山郡では、韓国月進会が縮小した記念式典を行う予定だったが、これも中止となったようだ。私たちはできることをと、雨降り仕切る中、野田山の尹奉吉義士暗葬之跡で、簡素に献花式を行った。

 やがて30年間積み上げてきた歴史を直視した相互交流は、互いの信頼を深めて、今は、アジアに再び支配と被支配、戦争の惨禍を招かないよう平和のための市民連帯を共に築いている。

 依然として、日本政府は植民に支配の不法性は認めようとしない。さまざまな両国間の軋轢の根源だ。だからそこ、私たちは世界にひとつしかないこの聖地を平和の砦にしたい。

 再び、心優しき隣人たちとの交流が再開できることを心待ちにして。