連鎖は断ち切れる ーあだちプロジェクトに学ぶー

連鎖は断ち切れる

12645142_591347804350588_6512169186784019939_n[1]1月28日は私一人のこり、足立区の子どもの貧困対策「あだちプロジェクト」を視察した。

 「自己責任論はとらない」

 午前中足立区の子どもの貧困対策対策「未来へつなぐあだちプロジェクト案」を視察。直面する四つのボトルネックの根底に子どもの貧困。対策は子ども支援。世代間連鎖を意識し、職員の意識改革と全部局が連携する。

12650946_591347757683926_3262297513909342040_n[1] 子どもの貧困対策「あだちプロジェクト」は、目新しい事業で競い合うものではなく、各課が既存の事業を貧困連鎖防止の視点から見直し、工夫し、連携する制度設計だ。これに、例えば公園管理なら子どもと地域のキャッチボールスペースを加える。まちづくり、建設事業にも孤立化、貧困連鎖防止の手立てが考え得るという訳だ。
これを、秋生担当部長は、子どもの貧困対策は子育て支援ではなく、子ども支援であり、まちづくり全体がそうであると述べた。

12654326_591347781017257_2300025505748254634_n[1] 熱弁を振るった彼は、生活保護ケースワーカーと財政課長を歴任し、人権保障の理念を持って行政全体を俯瞰できる人だ。

 5カ年計画は、2月に確定し、議会に公表される。事業評価の指標を精緻に設定している。しかし、費用対効果を求められる行政でも、子どもの貧困連鎖防止の事業は、行政主導ではなく、様々な担い手が主体的に関わり、規模が小さくとも続けられることが最も重要だと強調された。なぜなら、子どもが成長するには時間を要するが、施策や地域の活動が持続し、支えへの信頼がなくてはならないからだ。