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森一敏
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 オーストラリア旅行で考えたこと

 8月26日から31日まで、4年ぶりにオーストラリアを旅した。金沢の教職員組合書記局の研修に参加した。自然や歴史と一体化した体験型観光というコンセプトでは、オーストラリアのそれは、けた外れにスケールが大きい。

 先住民アボリジニが多く居住するクインズランド州。その中で国際観光地として脚光を浴びるケアンズに今回は宿を固定した。4年前は、ケアンズでは先住民の人権問題、ノーザンテリトリのダーウィンでは太平洋戦争と平和問題をテーマに短い日程を飛び回った。主たる企画者だった私は今も冗談めかしに愚痴を聞かされるのだが。今回は、現中川書記長の遊び心十分な企画によって、環境をテーマにゆっくりと大自然に触れることのできるツアーとなった。

 ほんの一部その体験型研修・観光をなぞってみよう。 

 1日目クインズランド州先住民の村キュランダで珍獣コアラ園の探訪。午後は、アボリジニのジャプカイ村(狩りをする人々の村の意味)のアボリジニ文化パークに入場。投げやりとブーメラン投げの体験に民族音楽と踊りの上演。最古の低音楽器ディジュリドゥの妙技には今回も魅せられた。クインズランド州は、中央政府が保守党政権になって以降も先住民の人権保障政策が堅持されているとのこと。上映された記録映画は、今も、白人入植以後の先住民虐殺や幾多の抑圧の歴史を赤裸々に映し出している。このテーマパークはアボリジニたちとの共同経営で、収益も分配(正確な分配率は分からないが)されると聞いた。一人一人に相当額の年金が支給されているが、これには彼らの就労を妨げていると賛否があるらしい。いずれにしても、アイヌ差別、沖縄差別、そしてアジア蔑視が一向に解消されないどころか高じてさえいる日本の現状を思うとあまりにその落差が大きい。

 その後は、世界最長7キロメートルをゴンドラで移動するスカイレールに乗って熱帯雨林探索。これには、女性ナチュラリストのリサさんが同行して動植物の詳しい説明が聞けた。アオリ松の巨木、その樹上に着生するかごシダ、とげが密生して行く手を阻むことからついた珍名「ちょっとまってシダ」は覚えることができた。バロン川上流の大渓谷、ここにはおとなしい淡水ワニが棲む。これほど広大に見える熱帯雨林だが、世界遺産に指定されるなど保護区域はわずか7%にすぎないということで、ずいぶんと伐採が進んでしまったようである。なんとか貴重な熱帯雨林を残そうと、いくつかの保護団体、NGO、ボランティア組織などが募金による土地買収に取り組んでいるとのことである。

 6万年ぶり大接近の火星を覗く星見ツアーがこの日の締めくくりだった。南半球での満天の星空。ひときわオレンジ色に輝く火星。沈みゆく南十字星、まさにミルキーウエィの銀河天の川など忘れられないすばらしさだった。

 大自然を体感したもう一つのツアーは、3日目30日の「どきどき野生動物探検ツアー」である。ケアンズを起点に州内をバスで8時間余りをかけて野生・夜行性の動物、植物をウオッチングするのである。グラネット渓谷では、岩山に棲息するかわいらしいワラビーにエサをやり、道路沿いに次々に姿を現す巨大アリ塚に立ち寄ってアリを試食。住宅地の公園にカンガルーが集まっているのが見える。当たり前のことなのだが、自然の中に人が家を建てて住んでいる風景だ。

 夕暮れ時に、ヤンガバラ近郊の雨林のなかでカーテンフィグツリー(締め殺しの巨大イチジク)の奇観に遭遇した。倒木が寄りかかり、そこにつたが隙間なくぶら下がってできた姿なのだそうだ。驚きである。

 夕闇せまるころ、珍獣カモノハシの棲む川に到着した。警戒心の強いカモノハシは、物音に敏感である。1時間待っても現れてくれないときがあるそうだ。しかし、今回は頻繁に水面に姿を見せてくれた。川の上流に向かって、ギャラリーをからかうように潜ったり現れたりしながら泳ぐカモノハシにカメラを向けてぞろぞろ追いかける参加者の群に、もちろん私もいた。ユーモアあふれるガイドのアリーさんは、「今日の皆さんラッキーラッキーカモノハシラッキー」を連発していた。その川のほとりにあるテントの中で、エサをせしめに森からやって来るポッサムといっしょにバーベキュウを楽しんだ。

 けた外れの体験観光、多少は伝わっただろうか。世界最大規模の珊瑚礁海域グレートバリアリーフで惜しげもなく展開されるマリン観光など、貴重な自然環境の保全と人間の経済活動をいかに両立していけるか、オーストラリアの大いなる実験は続く。





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