夢二のもう一つの顔
議会が閉じて、2日日曜日、夢二館の新企画展に足を運びました。
『東京災難画信』
1923年9月1日、今から100年前に発災した関東大震災時に、竹久夢二は被災地を歩き、克明に被災状況をスケッチ入りで「都新聞」に連載しました。
その6に自警団ごっこに興じる子どもたちをたしなめる記事があります。「どうも日本人の顔じゃないよ」棒切れを振り回して虐待ごっこをしている子どもの姿を見咎めたんですね。
これが、関東大震災時の朝鮮人、中国人虐殺の証言ともなっているのです。社会主義に共感し、弱い立場のものに気持ちを寄せる社会派としての夢二の側面が表れています。
大震災から100年。帝国主義時代の日本の歴史を直視すべき年です。今日の状況を鑑みて、考えるべき点は沢山ありますね。
コンパクトな企画展ですが、時宜を得ています。どうぞご覧ください。