庄田望さんを偲ぶ
教員として、教職員組合員として、そして人生の大先達である庄田望さんが亡くなられてやがて一年になります。
7月27日、白山市のお墓にゆかりある10数人が集い、手を合わせました。
写真は、庄田さんのライフワーク、被差別部落史研究から生まれた小説『白蓮華』の主人公実在の人物竹川りんの石碑前での在りし日の庄田さん(右端)。市民の政策研究会「くるま座」が企画したフィールドワークももう4年前になります。
泉中学在学中一度だけ、補欠授業に来られた庄田望先生は、私たち生徒に質問されました。
「君らは、父ちゃんの給料いくらか知っとるか?」
この意味を、教員となり、教職員組合に加わって理解しました。
労働者の尊厳を何より大切にし、差別を許さない価値観と生き方は、終生揺らぐことがなかったと痛切に感じます。
昨日は、津久井やまゆり園殺傷事件から6年。また秋葉原無差別殺人事件加藤死刑囚が死刑執行されました。雇用が正規非正規に分断され、疎外が深刻化する一方での世の中で、人が対等の関係で結ばれ、生きる意味を確認できる社会は、どうすれば築けるのか? この重い問いを草葉の陰にいる庄田望さんと共に考えていきたいと思います。