憲法学者樋口陽一講演

無題「謝罪の当事者ではないが、後世全ての世代に責任がある」

 未来塾大人の学び憲法学者樋口陽一講演に参加した。
 故ヴァイツゼッカー大統領の「荒れ野の40年」演説と安倍首相70年談話「謝罪し続ける宿命を負わせない」とを対比し、自民党憲法改正草案を語り始めた。

 これは明治憲法への回帰ではなく、「慶安の御触書」だ。立憲主義を理解しようとしない安倍自民党は、明治に意識されていた立憲主義をも否定する。そこでは、国防を越える「国防軍」を保持することが中核だ。人権の著しい制限が特徴だ。日本独自の価値観・歴史・伝統文化を強調するが、正反対の価値観新自由主義・経済成長主義まで前文に書き込んでいる。
 これは憲法改正ではなく、新たな憲法を作ろうとするものだが、憲法と呼べるものではない。

 安保法案反対から生まれた新しい社会運動の担い手たちには、これからいじめ攻撃が強まっていくだろう。その兆候は始まっている。彼らを守る必要がある。そして来夏の参院選までつないでいくことが求められている。