第二庁舎建設に関する地元説明会
同じく9月20日午後。実施設計に入り、建設費や通路問題などで話題になっている第二庁舎建設。これまで個々の住民に対する説明や意見聴取が十分行われて来なかったとの住民の声があったので、会派としても総務課に開催を促してきたものだ。
第二庁舎建設そのものの目的、是非から通路の必要性、景観上の疑問まで質問や意見が出された。この間の議会の特別委員会での大勢を占める意見とは、かなり価値観の異なる問題意識が住民にはある。誰にとっての第二庁舎か?誰にとっての上空通路か?壮大なる無駄遣いではないか?と。
ことが本格的に動き出したのは、第二庁舎整備検討懇話会設置、議会からの要望書提出いずれもが2013年12月だ。私自身は議員辞職中で、その議論には参加していない。復帰後に進捗に戸惑ったのも率直なところだが、住民が驚くのも無理はない。とりわけ周辺住民への説明・意見聴取は後回しなってきたように思う。
私は、第二庁舎建設そのものはやむなしと考えてきた。この間の、議会総体としての議論経過も無視できないが、私としては、急展開の上空通路には強い違和感がある。何よりも、景観条例を国に先んじて制定し、景観という公的価値をまちづくりの重点にすることに於いて国をリードしてきた。そのために、市内の歴史的景観保全、まち並み保全に私有財産を一部制約して市民に協力をお願いしてきたのが金沢市だ。
お手盛りとの批判を招けば、本市の景観政策の正当性が揺らぐ。それを懸念している。景観審議会建物部会は了承したが、この辺りをどう考えられたか?
このことは会派会議でも述べてきたし、議会特別委員会での取りまとめにも、前提として景観政策との矛盾とならないようを付した。
今日参加の住民からは、説明会受けても景観上の問題は、まだ納得していないとの声を聴いた。
次の別町会への説明会にも参加して、虚心にその声を聴きたい。