市民の声をしっかりキャッチ、市政に直球勝負を挑みます。

森一敏
森かずとしサイトへようこそ
森かずとしの直球勝負
まちづくり非戦・平和福祉教育後援会リンク集サイトマップ


市議会リポート
政策
プロフィール
ごあいさつ
活動の足跡
お知らせ・予定
ホーム教育教育基本法の危機
能美支部 教育を考える集会 で講演〔11月22日〕
 参議院特別委員会での教育基本法「改正」法案の審議が始まった22日、能美の教育を考える会で講演しました。「金沢から日本の教育を見る」1時間余り、教育の原点、人間になること、教育基本法「改正」は教育権が子どもから国家に移ること、金沢の教育施策は国の能力主義、市場原理の忠実なモデル、軽々なまねは禁物、もう一つのあり方、デンマーク、フィンランドの教育観、分権・責任、そんなことへの私の思いを聞いてもらいました。質問が途絶えることなく投げかけられました。手応えを感じました。たたかいはこれからです。 次のような内容でお話ししました。

 「共に考えたい日本の教育」
〜金沢から国の教育改革を見る〜
                  2006.11.22 森 一敏

1.教育のことを考えるに当たって
  オオカミ少女「アマラ」と「カマラ」の実話から  
  ヒトから人間へ 教育・学びの本質が見える
  識字と教化(洗脳)の狭間で 
  教育・学びは誰のものか
2.教育基本法改訂をめぐって
  近代法理念における基本法たる憲法と教育基本  法
  国家の教育権・勅語教育からの決別  平和教育と国民・市民・子どもの教育権
  「平和で民主的な国家・社会の形成」を担う主人公
3.「学校教育金沢モデル」をこう見る
  小中一貫英語教育・・・真の国際化とは
  金沢スタンダード・・・発展補充という名の能力主義か
  学校選択制※
      ※イギリスの教育改革の失敗を今に 「教育バウチャー制度」に行き着く?
        選ぶつもりがいつの間にか選ばれる側に
4.オルタナティブとしてのフィンランド、デンマークの教育
   ゆっくり育て、しっかり自立・・・「学力」とは何を指すのか
   分けずに少人数で・・・教育制度と教育条件のあるべき姿
   人権と民主主義の教育・・・「学ぶ」ことと「生きる」こと
5.再び、教育のことを考える
   教育の市場化からと公共性の回復へ
   競争原理から共生原理へ
   教育の創造、私たちの教育を 
        (2006.11.22 能美市寺井福祉センターにて)

憲法と教育基本法の理念の実現をめざす石川県民集会〔11月18日〕
 11月18日、金沢のMROホールに800人の仲間達が緊張の趣で参集しました。シンポジュウムで子どもの側に立った学校のあるべき姿について意見が交わされ、教育基本法改訂ではそのような学校は望めないことが確認されました。
 集会では二本のアピール(衆議院における教育基本法「政府法案」の強行採決に対する抗議声明、集会アピール)を採択し、街頭デモに出かけました。


























ヤマ場をたたかう! 〔11月15日付け〕
 今日11月15日、衆議院教育基本法特別委員会で野党委員が欠席する中、与党によって政府法案が単独採決に付されました。明日、衆議院本会議で採決の予定と報じられました。タウンミーティングでの発言誘導、官製動員、発言料など、民意を聞くとはほど遠い世論操作が発覚しています。この国の教育、いや民主主義が危機に瀕しているのです。参議院での成立は何としても阻止しなければなりません。11月18日憲法と教育基本法の理念を実現する県民会議がMROホールを会場に、県民集会、デモ行進を行って改悪阻止、教育基本法理念の実現こそが教育改革、子どもたちを救う!と世論に訴えかけます。私も参加します。どうぞ、ふるってご参加下さい。


 
ヤマ場をたたかう! 〔11月4日付け〕
  教育基本法改正法案等の審議が開始され、日教組の非常事態宣言のもと、市民運動も合流して中央大行動が展開されています。8日に地方公聴会をスケジュール消化し、衆議院特別委員会で強行採決のシナリオのようです。 
 私は、10月31日早朝の金沢駅東広場に引き続き、2日は早朝の駅頭そして正午の武蔵が辻での街頭演説に立ちました。歩み寄って激励して下さる人、バスの中から手を振ってくれる人。世論調査には、教育基本法を変えても、教育問題は解決しないとの良識が現れ始めています。
 ところで、にわかに教育問題がクローズアップされています。いじめによる自殺、教員による加担、高校での必修科目の未履修、そんな中でその解決のために安倍首相肝いりの「教育再生会議」が動き出し、衆議院特別委員会では教育基本法「改正案」の審議が強行される。できすぎてはいまいか。
 学校が学校でなくなっている。わたしは全国でおきている様々な事件を見聞きするにつけそう思うのです。金沢でも能力主義教育改革がトップダウンで進められ、「教育の空洞化」が起きていると感じています。そこには、国や行政という権力が学校や教育の現場に入り込み、上から統制する、統制は競争原理を持ち込んで行われる。戦前の日本がそうでした。責任は、
「上から下」の間を行ったり来たり、結局無責任体制が破局を導き出しました。民は権力をしばり、しばる力を不断に磨くことが必要であることを明文化しました。言うまでもなく日本国憲法、教育基本法がそれです。教育現場に身を置くときから感じてきましたが、それぞれが負うべき責任、「志」と言ってもいいのですが、あいまいで、もたれ合っていることが少なくないのです。明文はあっても、法は存在していない状況です。それを誰かのせいにしたくなる。未履修問題は、人間教育の破壊なのに、ほとんど報じられない。これは、教育基本法が存在していないも同然の問題なのだと。
 先日10月22日、社民党の保坂展人衆議院議員を講師に招いた憲法スクールがありました。保坂さんの認識はご自身が16才で内申書裁判に立ち上がっただけあってさすがに鋭かった。「北陸中日新聞」は、教基法不在の現状に対して厳しい問題提起をしていて、初めて胸のすく思いです。単に「明文を変えさせない」ではいけない。現場教職員が基本法の担い手、実現者として、自らの在りようを子どもに対する責任として変革するものでなければなりません。そういう連帯が世論に認められるような血のにじむたたかいでなければなりません。


ひとまず休戦 教育基本法「改正」問題は継続審議に 〔6月8日付け〕
 会期末を目前にして、小泉首相は外遊を決め込んでいます。彼が会期延長を拒んだ真の理由は知るよしもありませんが、ともかく絶体絶命のピンチに立たされた我らが教育基本法の政府「改正」法案、民主党の日本国教育基本法案両案は、秋の臨時国会での継続審議の扱いがほぼ確定したようです。社民党の保坂展人衆議院議員のブログで国会報告されています。
 数の上では絶対的に少数である改悪阻止の陣営は、これからの3ヶ月間をいかに闘うのか。その決意と創意が試されることになります。


訴える!5月26日、27日 止めよう!教育基本法改悪全国行動・東京
 衆議院の教育基本法特別委員会で教育基本法「改正」政府法案と、民主党が対案として提出した「日本国教育基本法案」の審議が始まりました。日教組は「教育の危機宣言」を発し、全国の教職員、文化人、市民活動グループと共に、教育基本法改悪阻止の水際のたたかいを展開しています。
 私も、5月21日、22日両日の日教組北陸ブロック街頭宣伝石川県内キャラバン行動に参加したのに引き続き、26日、27日の東京行動に参加しました。石川県からは、県教組、高教組組合員、石川県民の会の会員(連合石川山田副事務局長、伊藤敏暁僧侶)総勢70人の行動隊が参加しました。
 26日は、国会衆議院議員会館前の道路脇に、日教組九州ブロック、北海道教組とともに座り込みました。特別委員会の審議も傍聴しましたが、政府案、民主党案双方並行審議で、民主党牧義夫委員、山口委員の質問を傍聴しました。民主党案には、前文に「国を愛する心を涵養する」と記載されており、日教組内部からも、批判と危機感が表明されています。政府案を廃案に追い込むことで民主党との一致点を得ていると説明する日教組本部。時間稼ぎの戦術とも言われていますが・・。
 質問は、与党案が会期後半になって急遽とりまとめられた経過が拙速で、それまでの審議が密室で行われてきたことへの批判、民主党案は、国の最終責任が明記されていて、愛国心も前文規定で、強制にならないよう配慮していると言います。質問者が教育基本法改正促進議員連盟に属していることもあって、私たちが「教育の危機宣言」を発している意味、つまり子どもの教育権、人々の教育権、学校・教師の教育権が国家によって侵されるという根本問題は提起されませんでした。「国民意識を育てる改正法案の早期成立に努力することが責務」などの文科省政務官の若手議員の答弁、責任体制では、総合的な分担体制に問題はないと政府としては矛盾した答弁にきこえた猪口少子化担当大臣の答弁、そして委員会室には、馳文科副大臣、森喜朗前首相の顔もありました。
 座り込み行動をデンマークのテレビ局が取材に来ていました。27日の集会であいさつした森越委員長のあいさつによれば、取材スタッフの見解は、「教育基本法改正をめぐる日本の動向に関心がある。愛国心が問題になっているようだが、それはひとり一人の問題でしょう。法にかき込むなんてまったく理解できない。」というものでありました。そのコメントは、デンマークの教育に触れてきた私にも至極納得のいくものです。権利としての教育、国家権力から自立した市民の育成。最も進んだ教育理念がそこにあるのです。午後の座り込みは、各参加者からの決意表明、3つの参花団合同のシュプレッヒコールを展開しながら、国会そして世論に改悪反対の意思を響かせました。「教育基本法改悪反対!」「国家は教育に介入するな!」「子どもの心に介入するな!」「思想良心の自由を侵すな!」「政府は教育基本法の理念を生かせ!」「戦争のできる国づくり反対!」「廃案にするまで我々は闘うぞ!」

 教育基本法改悪ストップ!6.27中央集会。朝から雨が落ちる27日、東京タワー直下の芝公園に、全国から5000人の仲間たちが結集しました。林立する各県教組旗、教育基本法改悪待ったののぼりばたがはためいて、全国の仲間たちの存在が心強い。空からは容赦なく雨が降り注ぎ、状況の厳しさを実感させます。福島社民党首、民主党の日政連議員神本みえ子、那谷屋正義議員が来賓出席し、エールを送りました。熱い決意表明が続いた後、5000人は、銀座へ向かって2時間のデモ行進を開始しました。




訴える!5月14日 憲法と教育基本法の理念を実現する会の街頭宣伝行動
 政府与党が密室で談合した教育基本法「改正」法案が閣議決定後28日に国会に上程されました。基本法の憲法からの切り離し、郷土の延長に国家を置き、抵抗感なく愛国心(国を愛する)を強要、義務教育年限の不記、家庭教育への介入、説教、行政権力の教育介入に道を開く教育振興計画。冗長で基本法らしからぬ駄文になりはてた「改正」法案は、国家に課した人々の教育権保障、国家の教育介入を排除する立場から、国家が人々の義務として課す教育、内心に踏み込む徳目主義の立場に180度転換するものと言わなければなりません。
 私が、武蔵が辻の街頭で最も訴えたのは、憲法も含めて侵略戦争の指導者が免罪符として受け入れたことを押しつけと言い、自分たちの基本法をと言うが、統治される民衆にとっては、抑圧からの解放は積年の要求であり、押しつけではない、そこのところの欺瞞に怒ろうではないかということでした。
 基本法の実施をサボタージュし、違反の限りを尽くしてきて招いた今日の教育の困難。それを基本法と教育関係者に押しつけるばかりか、法を変える口実に動員する狡猾さ。その狡猾な権力でも、法改正なしにできないのが、エリート分離の複線化教育と戦争肯定教育です。米国軍の再編成の強要が、日本全土の米軍基地化をもたらし、自衛隊が米軍と一体に戦争に参加する時代。そのためにアフガン、イラクへと派兵体験を積み、あとは改憲で集団的自衛権発動というシナリオが見えています。「戦時下の日本」この厳しく不当な現実を直視し、普通の市民のみなさんと共通認識できなければなりません。  心ある者なら、愛せよという前に、愛してしまう国がつくれないできた責任をとろうとするでしょう。権力者自らとらないのであれば、私たちがとらせなければなりません。教育基本法改悪法案を廃案に追い込むことによって。

 



午後からは、中央公園に教育基本法改悪に反対する仲間たちが続々と教育基本法改悪阻止石川県民集会に集まりました。香林坊から片町、竪町を士気高く改悪阻止のシュプレッヒコールを響かせました。











訴える!3月31日 憲法と教育基本法の理念を実現する会の街頭宣伝行動
  「ホリエモンのライブドアのような事件が起きるのは、教育に問題があるからだ。教育基本法を改正しなければならない。」安倍自民党幹事長が発言しています。自らの党が時代の寵児ともてはやし、選挙に利用したことに頬被り。そればかりか、教育基本法改定に利用するとは、ご都合主義にもほどがあります。民主党のメール問題で勢いづく政府与党は、懸案の教育基本法改正法案の上程を急いでいると言われています。この教育基本法の危機は、憲法の危機の先取りでもあり、民主国家の危機と言っても過言ではないでしょう。


























【珠洲支部学習会】
そんな情勢の下、先立つ1月26日には、講師を要請され、珠洲市、鳳珠郡の教職員の皆さんと教育基本法改悪の問題について学習しました。また、一昨日の3月31日、59年前の教育基本法誕生の日、香林坊で、改悪反対、教育基本法の理念に根ざした教育の実現こそがすべての子どもたちに責任を負う教育改革だと、訴えてきたところです。
  憲法同様、その理念を握りつぶし、棚上げにして実現をサボタージュしてきたときの権力者。教育基本法の理念を血肉化することに体を張る学校作りの不十分さ、その両方を批判的に振り返りながら、腰をちゃんと据えたい。
  
  そこで昨年『森かずとし通信』で掲載した教育基本法特集をここに再掲しました。ご一緒に考え、声を上げましょう。(2006年4月2日記)


ホームへ戻る
△ページの先頭へ
Copyright(C)森かずとし事務所.All Rights Reserved.