B再度、中学校学校選択制導入に関して
先般提出された懇話会提言の内容を見るにつけ、率直に言って「先に導入ありき」で教育委員会事務局の方針を看板を替えて繰り返しただけとの印象だ。本当にこのまま実施に向けた準備を開始するのか。以下聞く。 |
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森議員 |
教育長は昨年9月、保護者と地域が学校運営に責任を持つ公立学校の一番良い仕組みについて、県教委が学校運営協議会制度を一年間研究していくことも踏まえ、幅広く市民の意見を聞いていくと答弁した。いつ方針転換したのか。 |
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石原教育長 |
県は今年度、国からの委託事業として学校運営協議会を研究するモデル事業に入っている。本市としては、懇話会を設置し、幅広く意見を頂いてきたところだ。 |
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森議員 |
教育長は昨年末北議員の質問に対し、幅広い議論のため懇話会を設置したと答弁した。懇話会委員の方々がそれぞれの関係団体の中で、どのような情報を提供し、意見を集約し、懇話会の議論に反映させてきたのか具体的に答えよ。 |
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石原教育長 |
委員である代表の方が、各団体に意見を諮りながら、各団体からの意見集約が行われたものと思う。 |
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森議員 |
懇話会は4カ所の先進地視察は行ったが、学校選択制導入を見送っている自治体の視察は行っていない。議論を深めるには当然参考にすべきだ。なぜ視察先にしなかったのか。 |
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石原教育長 |
懇話会の委員の方々が、先進地を視察したいと希望されたことから視察場所が決められたものだ。 |
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森議員 |
巷では、学校選択制導入は、次なる学校統廃合の隠れ蓑だとの受け止めがある。先行実施地では学校の統廃合に結びつく例が生まれている。「提言」でも触れられているが、教育長の考えを聞く。 |
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石原教育長 |
通学区域指定を残し、クラス数を変えずに行う制度が考えられている。予定者の他に受け入れ可能数の範囲内で他区域から生徒を受け入れる。線引きを変える統廃合ではない。 |
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森議員 |
地域に根ざすとは子どもたちの生活基盤に根ざすという教育思想だ。地域を共生社会の基礎と位置づけ、学校と地域の連携のもと、子どもたちは様々な違いのある個性から相互に学び合い、大人たちとの関わりから生き方を学んでいく。度を過ぎた競い合いは子どもに人を選別する自己中心の考え方・生き方を促しはしないか公教育の本質を見つめた議論が必要だ。さもなくば百年の禍根を残す。徹底して地域や学校現場での議論を行って頂きたい。通学区域審議会だけではなく、是非とも最終決定までに市全域で地域ごとに公聴会を開いて頂きたい。教育長の見解を聞く。 |
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石原教育長 |
懇話会を通じて保護者のご意見も十分反映している。今後通学区域審議会、市民フォーラムを開催して幅広く意見を聞いていきたい。 |
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森議員
(再質問) |
懇話会委員は各団体の代表者であるとのことだが、団体の中で意見を聞くような場がもたれたとは聞いていない。意見が反映されているとは言い難い実態だ。やはり、地域ごとに保護者や地域住民などが自由に参加して意見を交わせる場を持つべきだ。 |
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石原教育長 |
懇話会には委員を通じ十分意見反映がされていると考えている。 |