■第9回 総務常任委員会 (2007年1月22日) |
【諸報告】
〔都市政策局〕
・(新)金沢市中心市街地活性化基本計画骨子案の概要について
・金沢市における公共交通の利用の促進に関する条例骨子案について
・エコポイントの運用開始について
・金沢2世紀美術館「アートdeまちあるき」事業について
・金沢市観光会館大ホールの天井一部のアスベストについて
〔総務局〕
・金沢市本庁PHエレベーター機械室天井のアスベストについて
・公共事業共同企業体の変更にかんする保留答弁 |
2.森 かずとしの質問・発言
(1)(新)金沢市中心市街地活性化基本計画骨子案の概要について |
森委員 |
骨子案の趣旨にコンパクトなまちづくりを目指すとされている。議会としても他市の視察を行ってきた。本市においてコンパクトシティ構想はこの基本計画のなかに位置づけられるのか、別途コンパクトシティ構想を取りまとめていくことになるのか。 |
武村都市政策局長 |
これからのまちづくりの方向性は、まちなかを中心に整えていくことであり、そのたに公共交通を中心とする交通政策をすすめていくことと考えている。第2次世界都市構想にも、コンパクトシティ構想が盛り込まれてきた。別途策定するのではなく、この基本計画の実施を通じて、コンパクトシティに取り組んでいく。 |
森委員 |
改正中心市街地活性化法で郊外での大規模集客施設の立地制限が盛り込まれたが、本市はすでに商業環境形成まちづくりで制限を加えてきたとしている。まちなかの商業者には、その実感がなく、状況は厳しいと聞いている。確かに最近も郊外型の大規模な商業施設が相次いで営業を始めている。本市独自の制限が、どの程度効果を上げてきたのか、市民への説明がなされる必要があると思うが、どうか。 |
武村都市政策局長 |
郊外で大規模店が立地していくことを放置すれば、まちなかはたいへんなことになると認識し、本市は国に先駆けてゾーニング手法で制限を加えてきた。それを見て国もまちづくり3法の改正を行ったと考えている。一方では事業者の必要で、フォーラス開店に対応して中心部の商店街が積極的な集客活動を展開して成果を上げている。ちゅうしんぶ自助努力も世界都市構想をつくる際に、留学生の声を聞く機会を持った。本市としての体制やとりくみの総体については、次回資料を出したい。 |
森委員 |
事業者にそのような実感がない。これまでの本市の立地制限が具体的にどう成果を上げ、限界はどこにあったのかを市民に説明すべきだ。この常任委員会に資料を提出してほしい。
中心市街地の良さを生かした住環境づくりが掲げられている。まちなかにある町屋やまちなみ保存には、住む人の利便性・快適性との両立が難しいと伺っている。この問題に対してどうとりくむのか。 |
武村都市政策局長 |
町屋、まちなみ保存は大切と考え、保存・修復事業を始めている。世界遺産登録との関連でも重要だ。定住促進事業でも、適応住宅には瓦屋根ぶきを義務づけている。市民の理解を進めるために啓発にとりくみたい。 |
森委員 |
基本計画に民意を反映させるために、金沢市中心市街地活性化協議会を創設するとなっている。従来の金沢市市街地活性化推進委員会との関係はどうなるのか。 |
黒瀬総合調整課長 |
法に基づく協議会を設置しなければならない。計画策定にあたっての意見を聞くことになる。本市が設置してきた推進委員会は役目を終えるので、その機能は新しい協議会に引き継がれる。
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森委員 |
まちで商業活動をしている若い事業者から、自分たちの意見が聞き止められるしくみがないことへの不満を聞くことがあった。小さくとも意欲を持ち、商売とまちづくりを関係づけて斬新なアイデアを発信しようとしている若い事業者がいる。その声が反映される協議会となるのか。 |
黒瀬総合調整課長 |
金沢市中心市街地活性化協議会の設置は、条例にもとづき、金沢商工会議所、金沢商業活性化センターなどの団体が選任に当たることになっている。委員の選任に条件が付されているわけではない。各商店街の中で委員の選任やそのような意見反映がなされるものと考えている。 |