日本国憲法が６０年前の１１月３日に公布されました。教育基本法とともに、敗戦後の日本の平和と民主主義的再建を支えてきた屋台骨です。安倍政権が５年以内の改憲を国際公約し、改憲手続き法である「国民投票法案」を今国会に継続上程している危機状況で迎えました。 　　私は、午前中「蟻の兵隊」（上官の命で敗戦後も中国の山西省に残り、国民党軍閥閻錫山の軍隊として中国内戦をたたかわされた人々の訴え）を鑑賞しました。反戦行動をご一緒してきた金沢の森原さんがまさにその一人であったわけです。国家体制が以下にご都合主義で無責任なものであるか、戦争の責任回避を指令層がやるものであることを激しい気迫で訴えかける作品でした。 　 　　正午からは、「憲法を守る会」の市庁舎前集会、竪町片町香林坊コースでのデモ行進、そして９条ネット石川の集会「輝け９条！平和憲法公布６０周年記念石川県民集会」に参加しました。 　早稲田大学の水島朝穂教授の記念講演は、ユニークでした。「憲法は私たちが守るものではなく、権力者に守らせるものなんだ」、「民衆が意見の対立で分断させられるのではなく、小異を捨ててこの『権力者に守らせる』『権力者から改憲案が出ることほどうさんくさいことはない』という一点で連帯しよう。」聴衆は高揚しました。二十歳になった教え子が政治に関心を持ち、保坂展人講演にひきつづき参加してくれました。