冬の稲妻の下で

冬の稲妻の下で

 遅すぎる寒気到来です。昨日は、横なぐりのみぞれ降る中、地域行脚は増泉。肩寄せ合うように並ぶ住宅に空家が目立ちました。新しい住宅も建ち、街の装いも変化しつつあります。出会う方の人情は温かいです。

ー子育てから教育へと一貫した集中投資をー

 毎夕、学校を訪れ、教職員と懇談しています。

 昨日は南部の小学校で、若手の教員から涙ながらの切実な声を聴きました。教職に憧れて、教員となったが、理想とした子どもたちとの関わり、授業を中心とする創造的な教育活動より、さまざまな事務仕事、課題を抱える子ども、その保護者との対応に追われて神経をすり減らす毎日。教職には魅力を感じながら、いつまで続くか自信がない。その真剣な訴えに静かに耳を澄ませました。

 多くの学校で、欠員に講師が来ない。空き時間を提供して補欠に入る。勤務時間に事業準備も子どものノートに一言入れることもままならない。背景に教員志望者の全国的な減少があります。危機的な構造問題です。

 文科省、教育行政はどうしようとしているのか?それが見えません。 

 私もかねがね求めてきましたが、思い切った周辺業務の削減、報告報告で追い立てる学力テスト対策の廃止が必要です。

 また、教職員の抜本的な定数改善、30人以下学級の実現、学校教育を支えるスタッフ職の増員、処遇の引き上げが待ったなしです。

 本来の教職の魅力を再創造すること無しに、この危機は越えられません。そうなれば、日本の将来もないということになります。それを強く訴えたいと思います。

 21時からは、かなざわ夜回りの会定例のホームレス支援夜回り。nikoniko倶楽部子ども食堂からの弁当差し入れに、会からの軽食を提供して、四方山話に花を咲かせました。

 寒さが募ってくる中、一人の定住ホームレスの人が、年明けに部屋での生活移行を決心しています。ようやくその心境になりました。対応に努めていきます。

 全国ホームレス支援ネットワークは、この年末年始の支援活動を集約し、厚生労働省に周知するとともに、ネットワーク情報として当事者に伝えます。私たちも情報提供します。

 12月は、次回20日。1月は第ニ火曜日10日、第四火曜日24日に夜回りします。困窮の方と出会うことがありましたら、ご一報下さい。