医療福祉問題研究会例会 国連勧告

医療福祉問題研究会例会

 国連障害者権利委員会が、日本政府に差別解消・インクルーシヴ社会への取り組みについて勧告を出したことに関して、研究会が持たれました。

 医療費助成格差の問題で、一緒に取り組んできた精神障害当事者からの報告がなされました。

 議論の一つは、インクルーシヴの訳語問題でした。よく意味が分からないとの疑問を受けることがあります。そんな時、「共に生きる社会」と説明しますが、実は定まった訳語が確立していません。

 今日は、「包摂」社会がよく使われるが、政府文書では「包容」の語が見られるという。そこに当事者からの受け止め。「包容」とは、パターナリズム・上から目線、「してやる感」を感じると。

 ここは、人権の観点から重要な指摘です。インクルーシヴの訳語は、やはり、人権社会の成熟に伴って確立するものなのかと思うのです。