来し方振り返り  平和と人権を噛みしめる

来し方振り返り 平和と人権を噛みしめる

 先週土曜日から今朝の「社民党の声」まで、そうして週をまたいできました。

 先週6月10日土曜日の午後は、七尾中国人強制連行事件の戦後補償を実現する会の総会に臨みました。

 1996年から3次にわたる訪中調査に参加し、2005年からは5年間、歴史の公正を求める生存者(中国人では幸存者)の裁判闘争を支援しました。そのじいちゃんたちも次々と世を去り、その意志は世に残り続けています。

 私たちはそれを忘れず、和解を含め、解決を模索し続けます。其れが、戦後世代の戦後責任ですし、再び中国と戦争はしないための友好の力をつなぐことです。

 忘れず、現代の平和のために生かす。

 6月11日日曜日は、内灘闘争70周年記念行事が、内灘町民を中心とする実行委員会により開催されました。

「砂丘に生きる」

 私にも、小学校勤務時代、現地に入り、出島権ニさんの証言を聞き取り、清水武彦さんから写真を借り、パネルにして授業を決行した体験が蘇ります。

 数少ない生き証人である杉村竹子さんの証言に加え、金沢大学泉学寮存続のために最後まで闘い抜いた冨樫洋之輔さんら学生も、パネラーとして発言しました。250人の熱気の中で、米軍試射場反対運動の意義を確認しました。

 私は、当時朝鮮人の団体が一緒に浜に座り込んだ記録から、杉村さんに記憶はないか質問しました。残念ながら、そのご記憶はないとのことでした。

 私の質問の意図は、内灘闘争の背景にあった朝鮮戦争、それを誘引した日本の植民地支配、今日まで未解決の南北分断の問題への責任や今日の国際情勢認識が語られてほしいとの思いでした。

 北朝鮮脅威論と中国脅威論が、アジアでの新たな戦争準備の理由とされ、日本が参戦国家の道を直走っている最中での70周年ですから。

 出入国管理法の改悪強行。敵基地攻撃攻撃能力保有、そのための財源確保法案の上程、LGBTQ差別禁止の骨抜き法可決…

 日本の政治は、どこまで不戦と人権に背を向けて転落し続けるのか?

 暗澹たる政治状況にあらがい、真っ当な道を指し示す勇気ある行動が求められていると思います。