金沢水曜会 今日は加賀で野外例会に学ぶ

今日は加賀で野外例会に学ぶ
 
 創立95年のボランティア団体金沢水曜会は、3年ぶりに野外例会を実施しました。小松市、加賀市の暮らしの歴史文化を探訪しました。写真は小松市滝ヶ原町の石切場見学です。
 
 凝灰岩に覆われた山全体が石切場の歴史を刻んできました。
  城の石垣、家の土台、屋根の被せ石、塀、石臼、かまど、置物…さまざま用途に使われてきました。 
  戦時中は、さらに上手の石切場が軍需工場の疎開先に使われたと、地元のガイドさんが答えてくれました。  
 もちろん、時代は変わっても、今も石材業の現場です。 
 
 このほか、加佐ノ岬、命懸けの船輸送で大きな財を成した北前船の里資料館、加賀藩の支藩大聖寺藩主の別邸長流亭、五百羅漢で有名な曹洞宗全昌寺などを見学しました。権力者、豪商の栄華。それをになった民衆の労苦が偲ばれました。
  
 
 金沢水曜会は、1927年(昭和2年)に創立。当時は連年の大雪に見舞われ、第九師団が除雪にあたったことに市民が感謝して、軍官民共同の形で奉仕団体が組織されたのがルーツです。 
 水の都に因み、命の源に敬意を表し、水五訓を旨とする水曜会と名付けられ今日に至っています。 
 戦後は、戦争寡婦や子どもの扶助、慰問活動、清掃活動など社会奉仕活動団体として自治体とも連携して事業を拡大しました。 
 私は、3年前から会長を務めていますが、挨拶の機会には、平和のための地域ボランティアの実践と今日的意義をお話ししています。 
 
 月例の定例会はホテルの食事付きの講演会。新年は温泉地で新年例会。クリスマスは特別なパーティ。毎月第3日曜日は7時半から片町清掃。そのほか海岸でのクリーンビーチ参加。福祉・教育施設などへの寄附。一昨年は、石川県に医療用のフェイスマスクを寄贈しました。 
 こうした活動は、月5千円の会費で基本的にまかなっています。ボランティアや学びの場を探している方、お金を有意義に使いたいと思っている方など、大歓迎です。入会のお申し出大歓迎です。